脳外科医 手の震えとうつ病の体験の手記 身の毛もよだつ最悪の日々からの生還

脳外科医の私の緊張と抑うつ状態(症状は手の震えとうつ病)の身も震えるような体験記となっています。もし私の手の震えとうつ病が治らなければ退職に追い込まれていました。そうなっていたら何のために脳外科医になったのだろう。。。苦節十数年以上の努力が無駄になる。私の人生は何だったんだろう・・・背筋も凍るギリギリの経験でした。克服していない未来、私はどうなっていたのだろう

緊張型手の震えで、脳外科手術が怖くなる。厭世観にとらわれ始め……

緊張で手の震え、足の震えが出て脳外科手術が恐怖になった

緊張して手の震え、足の震えひどくなっていった時期

もともと緊張すると手の震え、足の震えが生じて生きてきました。

しかし、人に気づかれる震えではありませんでした。

そこが救いでしたし、私も、嫌だなと思いつつ、そんなにひっぱって思い悩んだこともありませんでした。

 

私は、もともと緊張しやすかったのですが、仕事を続けるにあたって、ひどい障害にはなっていませんでした。

しかし、後期研修プログラムの頃から、厳しい指導医のもと執刀する時に、手の震えが気になりました

それでも自分の中の異変に気づかないようにし(それでも不安を感じていましたが)、何とか子供の頃からの夢だった脳外科医としてやっていくことになりました。

 

ちょっと誇らしいような、前向きな気持でした。

緊張しながらも、手術をこなしていくうちに、一人前になってきたという自信も出てきました。

無我夢中にやっていたからこそ、私は元からの緊張症の弱点を意識しなくてすんでいたのでしょう。

 

緊張型の手の震えが悪化し続けていったきっかけ

しかし、ついにその日がやってきました。緊張型手の震えに囚われるようになっていったのです。

連日の勤務で疲労困憊で、私生活でもうまくいかないことがあった次の日の手術のことです。

私は、脳外科手術で、大事には至らなかったものの、ミスをしてしまい(ちゃんと対処できたミス)、そのときから急に手の震えが気になり出しました

それからは手の震えを止めることばかり考え、手術そのものが恐怖になっていったのです。

 

何とかしないと医師生命に関わる、重大な医療ミスを起こしかねない恐怖心から、私は、緊張を起こさない方法を探し始め、実践していきました。

しかし、どれも頭で理解しても、緊張が収まることはありません。

 

手の震えを意識したら、それが頭を支配してしまい、もっと震えるようになってしまうのです。

取り組んだ結果、悪いことに、恐怖で緊張感が増すだけで、いやいや私は、薬に頼ることになったのです。

 

抗不安薬でますます自分の人生に不安になる

 ダイレクトに手の震えを止める薬などないため、頭がぼーっとなる、だるくなるという副作用という引き換えに、騙し騙し私は手術を続けました。

能率は落ちるし、集中力も散漫になり、私はますます不安になっていきました。

 

私の潜在意識や無意識が手の震えや緊張を作り出していることはわかっていました。
しかしどう対策を取ることもできないまま苦しい時間だけが経っていきました。
抗不安薬を飲んでいるのに不安感が増していくため、もっと薬を服用するようになりました。

(潜在意識や無意識の根深い問題を薬は治すことができません。できないまま表面的に思考能力や繊細さをぼやけさせるため、医師として薬は厄介なものでした)

 

一向に終わらない緊張と震え地獄に、私は、この先のことを考え、気持ちが暗くなりました。

子供時代からの夢を叶えた脳外科医の仕事を、このまま、こんな不安とつまらなさと恐怖の気持ちでやり続けていいのだろうか?

私は、もっと積極的に自分の腕一本で、人助けをしたいのに、今となっては怯えながら手術をしているのです。

 

夢の仕事をしているはずで、前途洋々だったはずなのに、こんなにつまらない思いをするなんて、思いもよりませんでした。

ショックでしたし、落ち込みました。なぜなんだと思いました。

味気ない、つまらない、暗い……仕事についてだけじゃなく、人生そのものもそう思うようになりました。

 

手の震えが止まらない、治らない、不眠症うつ病になり始める

 必死で耐えながら、しかも過重労働の中、身も心もすり減らしながら、手の震えと戦い、なんとか手術をこなしていて、こんな私に、未来なんてあるわけがないと憂鬱になり始めました。

これから何十年も、こんな暗い気持ちで生きていくことを思うと、厭世観がひどくなっていきました。

 

恋人との関係、人間関係など私生活でもうまくいかないことも多く、苛立ち、落ち込み、それでも懸命に仕事をしなくてはいけない。

その仕事も、かつての憧れと誇りは消え失せ、今は耐えるためだけのものに成り下がっている。

こんな自分に手術されては、いくら患者さんに術後、感謝されても、私自身が納得いっていなかったのです。

 

すべてにおいて負の思考に陥っていきました。

それが精神疾患神経症として形に徐々に現れたのが、不眠症でした。

眠れない、休めない、くつろげない、これは医師の職務遂行において、重大なミスを招く可能性があります。

私はもっと追いつめられ、うろたえ焦りましたが、それは不眠症の体験記のところに書いておきます。
 

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